泥沼通信

祭りの戦士 @ กลับมาจากกรุงเทพฯ

 

Category: 旅行・タイなど   Tags: ラオス  家族    

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ラオス

 タイのビザを申請するためラオスのヴィエンチャンに行ってきた。本当は昔のように一人旅がしたかったのだが、女房が私を解き放ってくれるはずもなく、二泊三日の家族旅行になってしまった。おまけに義理の弟がラオスに知り合いがいるとかで一緒に行くことになった。
 仕事を終えて夜9時にバンコク北ターミナルから夜行バスで国境の町ノーンカーイへ出発。翌早朝到着してメコン川にかかるフレンドシップブリッジを渡りラオスに入国した。入国審査を済ませるといきなり義理の弟の知り合いの家族に出迎えられ、乗り合いトラックに載せられて、実にスムーズにヴィエンチャンへ向かうことになった。トラックから見える風景は近代化が進んでいるタイに比べると野性的な感じがするし、タイ文字とは微妙にデザインが違うラオス文字が少々エキゾチックではあるものの、はっきり言ってタイの田舎とさして変わらない。社会主義国、アジアでも屈指の貧国、、、という言葉から連想される暗いイメージは(予想どおり)なかった。もちろんここでしばらく生活してみればタイとの違いも見えてくるのだろうが。。。
 メコン川沿いに宿を取り、バイクを借りて家族3人乗りでヴィエンチャンの町を見物したが、たちまち見るものもなくなった。翌日タイ大使館でビザを申請した後、ヴィエンチャン郊外の弟の知り合いの家に遊びに行った。こころもち家の中のモノがタイより少ないようだが、ほとんどタイの農家とおんなじだ。が、さすがに夜は暗い。懐中電灯なしには外にも出られない。。。
 なによりタイとの違いを感じさせないのは、使っている言葉だ。私のタイ語が通じる。女房の田舎で使ってる言葉とほとんど同じなのだ。

 東南アジアに詳しい人ならよくご存知だろうが、タイ東北部(イサーン)とラオス平野部は文化的にはまったく同一の地域だ。メコン川中流域のこの地域は、チャオプラヤーデルタを中心としたシャム=いわゆるタイ人とは同じタイ系の民族ではあるが文化の異なるラオ人の住む地域だ。イサーンの人もよく自分たちのことをコンラオ(ラオ人)と称している。パサパサのうるち米を食べるタイ人とは違って、もち米を主食にしていて、言葉も女性的で優雅な印象のあるタイ語とちょっと違っている。タイ人にとってはラオス語はタイ東北部の方言であり、ときに笑いの種になる田舎くさい言葉だ。食生活も同様タイ人にとって東北部の料理はよく言ってエキゾチック、悪く言えばゲテモノ料理とさげすまれがちである。つまりはタイ人にとってのラオ人の文化は周縁の文化なのである。
 しかし、ここラオスに来ればもちろんラオ文化はメジャーな文化となる。田舎の方言は、ここでは立派な国語である。植民地主義、国民国家の古臭い思想が作り出しているものではあるが、ここはラオ人の国なのだ(少数民族も多い)。
 そんなわけで私自身の女房の田舎を見る見方もちょっとくつがえることになった。タイを中心にイサーンを見ずに、ラオス側からイサーンを見るようになたのだ。三日ほどの滞在の間にラオスの子供と遊んでいた私のガキは、気がつけばラオス語を口走ってやがる。、、、そうなのだ、厳密に考えてみれば、私の子供は日本人とタイ人のハーフであるというより、日本人とラオス人のハーフなのだ。そんなふうに考えてみると、この小さなアジアの貧国にも不思議な縁と親しみを感じるのである。

Comments
 
僕も(あらいさんを文字でしか見たことがないと言うのに更に)ラオスに親しみを感じるのである。
 
以前、ベトナム人とタイ人とカンボシア人が会話していたので、そのあと「言葉通じるの?」と訊ねたら「うん、通じるね」と答えられて、人の行き来を考えてもそうだろうなあと納得した事があります。
あと中国人の友達が「中国では国家という概念よりも民族という概念のほうが強い」という意外な事を言っていた。漢族、満族という事を考えればこれも確かにという感じだし、言語でも上海人は広東人が何言ってるのか、さっぱり解らないって。w
イサーンの「マットミー」という美しい織物も多分ラオスから伝わったんじゃないかな。
で、5月に私バンコクにいるけど、Kenさん拘束状態みたいだから、会うこと出来なさそうね。
フニャコさん 
それはきっと「親しみの連鎖」ってやつですね。
Sitaさん 
そういえば文化って言葉を違う意味で使うべきだと言っておきながら、ここでは普通の使い方をしてしまいました。違う意味で使うとき、これからは<帝国>みたいに、<文化>と表記するってのはどうでしょう。
>Kenさん拘束状態みたいだから
そうなんですよ。タイでオフ会開こうなんて提案しときながらこのざまです。なんだやっぱり僕は牢獄からこのブログを書いてるんじゃないか!(爆笑)
 
そういえば、この前ご紹介の「スーパーリッチ」(なんともすごいネーミング!)は、いつも私が行くゲイソンの支店ですね。
で、空港が新空港に変わったのね。場所はドンムアンと違う場所なんだっけ?
Sitaさん 
スワンナプームという空港になりました。バンコクの中心から25キロと言いますから、ドンムアンと同じくらいの距離ですが、バンコクの東の方角になりますね。個人的にはちょっと不便でドンムアンのほうがよかったなあ。

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プロフィール

荒井賢 (Ken Arai)

 住所 埼玉県越谷市
 生年月日 1964年2月15日
 職業 アニメーション背景制作
 連絡先 araiken#mac.com #を@に置き換えてください。



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