泥沼通信

祭りの戦士 @ กลับมาจากกรุงเทพฯ

 

Category: 旅行・タイなど   Tags: タイ  家族  

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入国管理局

 ビザの延長のためにサートーンにある入国管理局へ行って来た。手続き自体は簡単に終わり、無事30日間の滞在延長が許された。まあ、オーバーステイしてるわけじゃあるまいし、びくびくすることはないものの、局内の電光掲示板に「不法労働者を発見した際にはこちらに連絡を、、、」という意味のメッセージが流れているのを見ると、どうにも居心地が悪い。

 私は、日本で不法滞在している女房の友達のタイ人を何人か知っている。街で警察に出会うのが怖くて、外出も気楽にはできないらしい。「ニュウカン」という日本語は彼ら外国人の不法滞在者にとって憂鬱な響きを持っている。
 だいぶ前のことだが、家族で東京を歩いていると、背後で女房が私を呼んだ。若い男ふたりが女房の腕を掴んで立っている。なんだか渋谷あたりをうろついてそうな、今風のおしゃれでチャラチャラした20代ぐらいのあんちゃんたちだったので、一瞬女房がナンパされてるのかと思った。ところがそいつらの口から出たのは意外にもはっきりした丁寧な言葉だった(もうなんて言ったのか忘れちゃったけど)。なんと彼らは入国管理局の覆面捜査官か何かのようで、女房の外国人登録カードを確認したいと言ってきた。え、こんなやつらが不法滞在者狩りをしてるのか、とちょっとビックリしてしまった。こんな若いやつらがまるでスパイのようにカモフラージュして、日本という国民国家の法と秩序を守るために働いているのだ。。。もうどう考えても国境の意義や機能は骨抜きになりつつあるというのに。。。私は若い捜査官たちにアナクロめいたものを感じた。

 、、、にしても、まさか私自身がタイの入管に後ろめたい感情を抱くことになるとは思わなかった。入管だけじゃない。タイそのものにもちょっとうしろめたさを感じているのだ。毎週月曜日、タイ人たちは黄色いシャツを着て王室への敬意や親愛感を表す。私の働いているオフィス街にも月曜日は黄色いシャツが目立っている。私は王室なんてものにまるで興味はないのだ。なのに月曜日に黄色いシャツを着て出勤するのは、こうすることで自分のうしろめたさを清算できるのではないかと空しい期待を抱いているからなのである。やれやれ労働ビザさえ手に入ったら。。。

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プロフィール

荒井賢 (Ken Arai)

 住所 埼玉県越谷市
 生年月日 1964年2月15日
 職業 アニメーション背景制作
 連絡先 araiken#mac.com #を@に置き換えてください。



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