泥沼通信

祭りの戦士 @ กลับมาจากกรุงเทพฯ

 

Category: ニュース・時事など   Tags: 原発  

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五重の防御を破って破廉恥に露出するオレの核燃料棒をオマエの口で(舌も使って)ベントしてくれ!

 福島の原発事故の報道(マスメディアのではなく、インターネットからの情報)を見ていて驚いたことは、まず原子力発電の設計や管理のずさんさを示す事態が次から次へと明らかになっていったこと。安全だ安全だと言われてきたので、信じていたわけではないが、なんとなくだいじょうぶなんだろうと思っていたし、チェルノブイリのことがあったとしても、あれは(落陽の社会主義国家)ソ連の原発だから起きた事故なのであって、ハイテク技術国家日本の原発は安全性のクオリティが違うはずだと、なんの根拠なく思い込んでいた。さらに原発労働者の問題なんかを知るに至って、原発は私の中でクリーンどころかすっかりダークな存在になってしまった。
 それ以上に驚いたのは政府や官僚の不可解な動き方だった。突然の出来事に混乱していたのは仕方ないにしても、放射線に関する情報を出さず、「直ちに健康に影響はない」と言い続け、事故現場近隣住民の避難範囲を徐々に広げてゆくという対応には、とにかく事故を小さく見せようという意図が感じられ(いまだに続いているが)、それは国民の生命や健康よりも優先して守らねばならないものが政府にはあるだろうことを推測させる。まあ、政府が守ろうとしたものは「産業」、とくに「原子力産業」であったことは間違いないだろう。まあ、政治権力が資本の意思を代理するものである以上、こうした政府の動きは合点が行くものであるとはいえるが、国民の生命への配慮の乏しさは犯罪的であり許しがたい。
 日本の経済の長期停滞や閉塞感の原因として、旧来の支配層が既得権益を独占し続けているということ、そしてそのしわ寄せを貧困層や社会に新規参入してくる若者が負わされているという構図の話をよく耳にする。そもそも現政権は、このような閉塞感を打破し、チェンジするものとして登場してきた筈だった。しかし原発事故の混乱はそうした上っ面のベールをはぎ取り、政治と官僚とエネルギー産業、さらに学界とマスメディアを含む原子力をめぐる利権(既得権)の構造をそれこそX線撮影によるかのように透かし見せてくれた。つまり現政権そのものがチェンジどころか利権(既得権)でガチガチに固まっていたわけだ。
 芸術や文化をめぐるスペクタクルにはけっこう敏感だったつもりだが、エネルギー産業(原子力)をめぐるスペクタクルには私もやられてたんだな、と少々悔しく、期待してたわけではないが現政権にも、何か裏切られたような気分が残った。

田中優さん緊急講演会


 夢のある話にジーン。原発事故の影響によって、重たい利権のモンスターに大きな傷口ができ、その骨格や内臓がわれわれの目にさらされ、その向こうに風通しの良い未来が透けて見えている。われわれの為すべきは「復興」の美名のもとにモンスターの修復を行うことではない。むしろ更に傷口をさらに縦横に引き裂いて未来への扉を押し開くことだろう。
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プロフィール

荒井賢 (Ken Arai)

 住所 埼玉県越谷市
 生年月日 1964年2月15日
 職業 アニメーション背景制作
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