泥沼通信

祭りの戦士 @ กลับมาจากกรุงเทพฯ

 

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アドルノ,ブランショ,グリーンバーグ  ──批評におけるモダ二ズムというイデオロギー──

という熊倉敬聡さんのモダニズム(というイデオロギー)の批判はお見事だ。

 前述したように,芸術の「モダ二ズム」が,結局は資本主義の論理の内部にとどまるものでしかないなら,この「爆発的なコミュニケーション」としての芸術こそ,いわば資本主義の真の「外部」を形作る実践なのではないだろうか。そして,そのような資本主義の「外部」という意味合いにおいて,そしてその意味合いにおいてのみ,それを「共産主義的」芸術と呼ぶことが許されるのではないだろうか。



ぶっちゃけ私が前衛(アヴァンギャルド)という言葉で言いたいのはこの資本主義の「外部」を形作る実践のことにほかならない。この実践はモダニズム言説でかき消されてしまっているが、マネやセザンヌの生の中に、ダダやシュルレアリスム、ロシア・アヴァンギャルドのアクションの中に垣間見られたし、5月革命やアウトノミアやサパティスタの蜂起や日本の反原発デモの中にも束の間きらめいたものだ。

ただひっかかるのは熊倉氏がそれを「共産主義的」芸術と言い換えていることだ。言いたいことはわかるが、芸術という西洋近代=ブルジョワ的概念を使ってその外部の実践を語っていいものなのか? われわれは(近代の外部である)古代や未開の文化を古代芸術とか未開芸術とか呼ぶとき、それこそイデオロギッシュな態度に陥ってるように、「共産主義的」芸術という言い方にも危うさを感じる。私はこういうとき文化というより幅広い概念を使ったほうが適切だと思っている。「芸術」だって汎歴史的なカテゴリーではなくてイデオロギーなのだ。
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プロフィール

荒井賢 (Ken Arai)

 住所 埼玉県越谷市
 生年月日 1964年2月15日
 職業 アニメーション背景制作
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