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確信を得る
的場昭弘氏の『マルクスだったらこう考える』を一気に読み終えた。派手さや華麗さはなく、地味で平易な語り口ではあるが、思いのほかラジカルかつシンプルな思想が展開されている、といった印象だ。こういう本は好感が持てるし、ありがたい。
国境を越えたグローバルな活動と、他者の排除という資本の二面の特性から、世界資本主義の現状をスッキリ説明してくれている。したがって資本への対抗の戦略も「多様な人間のあり方を追求する=他者の排除をしない」という実にシンプルなものだ。これは僕が内田樹氏の批判の中で再三にわたって繰り返して語ってきたことである。
また資本主義の乗り越えのビジョンとしての「賃金はみんなのもの」という発想は、つまりワークシェアリングとかベーシック・インカムなどの構想へとつながっていくものだと思えた。ようするに僕にとってバラバラだった諸問題を的場氏の本がわかりやすく一本化してくれたように思う。
僕の昔からの考えを支持してくれているようにも思えるし、マルクスや構造主義以降の現代思想を的場氏の示してくれた方向性に沿って読み込んでいける、という確信を得た。………ちょっぴり感動。
的場氏は、「マルクスだって結構やるじゃん」ということを知ってもらいたい、なんて「あとがき」に書いている。もちろんここに述べられているのはマルクス自身の考えではないのだが、なかなかどうして僕はイカしたマルクス像を垣間見たような気がした。
国境を越えたグローバルな活動と、他者の排除という資本の二面の特性から、世界資本主義の現状をスッキリ説明してくれている。したがって資本への対抗の戦略も「多様な人間のあり方を追求する=他者の排除をしない」という実にシンプルなものだ。これは僕が内田樹氏の批判の中で再三にわたって繰り返して語ってきたことである。
また資本主義の乗り越えのビジョンとしての「賃金はみんなのもの」という発想は、つまりワークシェアリングとかベーシック・インカムなどの構想へとつながっていくものだと思えた。ようするに僕にとってバラバラだった諸問題を的場氏の本がわかりやすく一本化してくれたように思う。
僕の昔からの考えを支持してくれているようにも思えるし、マルクスや構造主義以降の現代思想を的場氏の示してくれた方向性に沿って読み込んでいける、という確信を得た。………ちょっぴり感動。
的場氏は、「マルクスだって結構やるじゃん」ということを知ってもらいたい、なんて「あとがき」に書いている。もちろんここに述べられているのはマルクス自身の考えではないのだが、なかなかどうして僕はイカしたマルクス像を垣間見たような気がした。